世の中には人の足元を見るのが上手な奴がいます。
困っているところに救いの手を差し伸べてくれるのであれば、
天使だけど、その手をつかむと泥沼に引きずり込まれてしまう悪魔のような輩がほとんどです。
それがネットワークビジネス野郎。
僕が勝手にそう言ってるだけですが。ネットワークビジネスとはMLM(マルチレベルマーケティング)とも言われています。
こいつらはねずみ講とは違うといいますが、話を持ちかけられた側からすれば、大差ないです。(厳密には彼らの言うとおりMLMとねずみ講は別物です)
危うく自分も入会させられそうになったがその手口は巧妙です。今日はそんな話を。
あ!誤解のないように言っておきますが、
ブログ書いて広告収入得たり、ポイント稼いで電子マネーに交換したりする
インターネットビジネスとネットワークビジネスは違いますからね
映画好きな俳優仲間で映画観ようから始まった
2年通った演劇学校を辞め、フリーランスで俳優業を活動し始めたころのことです。
20代後半の自分にはデビューなどのオーディション雑誌に掲載されてる案件は
だいたい年齢ではじかれてしまったため、大型案件へのエントリーは期待薄でした。
そんななか、フリーということもあり何よりも情報が欲しかったので、同じような人を探したんですよね。
当時全盛だったmixi(懐かしいっ)のグループとかそれっぽいところに登録しメッセージ投稿してました。
サイト内で情報交換してたんですが、細々したこととか分かりづらいじゃないですか。
しばらくして、スケジュールが合う連中で会おうという話になったんですよね。
オフ会ってやつです。
せっかくならみんなで映画観て、感想も言いあって、食事しながらどうか?という流れでした。
映画観るのも好きだし、映画について話すのも好きだからその誘いに乗ったんです。
オフ会はオレの情熱をオフにする日につながっていた
当日、実際に映画観て、そのあと飯食って映画談議に花が咲きました。
観た映画は確か洋画だった気がします。で、映画の内容からそのうち映画業界についての話へ。
日本とハリウッド、ヨーロッパ(とくにフランス)との業界事情の違いについて、大いに盛り上がりました。
日本じゃ事務所に入ってないとなかなか大きい案件に関われないよね。とかそんな話です。
現在では、そんな考えはもう時代遅れだし、邦画業界も変わってきてるので鼻で笑い飛ばしますけど。
当時はテレビがメディアの頂点だったし、悪徳事務所(まっとうなところもあります!)に借金背負わされそうになったころだったので、事務所の大小に左右されない海外の映画業界を羨ましく思いました。
そんな話の中、一人が海外の映画祭への出品を考えているプロデューサーをみんなに紹介したい
もっと詳しい話をしてくれるって言いだしたんです。
今、考えれば、本来の「映像の仕事を獲得するための情報共有」という
自分の目的から大いに外れてきてる時点でおかしいなと思うべきだったのですが、気づかない!
プロデューサーの話が出るまでに、海外の映像業界はなんて素敵なんだろうって話をしてたわけだから、心のアンテナがもうそっちに向いちゃってたんですよね。実に巧妙!
その場にいた全員が、プロデューサーと会いたいって話になって次のオフ会の予定日を決めました。
最後までネットワークビジネスと気づかせない巧妙さ
当日、プロデューサーっぽい人が来て、実際に業界の話をしてくれました。
海外じゃぁ今でもパトロンを捕まえて大成しているハリウッド俳優がたくさんいるとかそんな話です。
パトロンのおかげで自分は働かずに演技トレーニングに打ち込む時間を確保できる、そうやって実力を高めていると。
キミたちもトレーニングに打ち込む時間をもっと確保しないといけないよと釘を刺されたのはよく覚えてます。
実力を磨く必要があるというのは、激しく同意で、今もそうだと思ってます。
だからこそ、信じてしまいました!ガッデム(#゚Д゚)
働く時間を確保する=自分以外に稼いでもらうor寝ていても収入が得られるシステムを作る と力説されたんですね。
副業の究極は不労収入だと思っている自分は、まぁそうだよねとうなづきつつ話を聞いてたんです。
※今でも時間と場所に縛られない働き方自体は最強だと思います
が!プッツンいったのが次のような言葉でした。(うろ覚えです)
プロデューサー「友達に働いてもらえばいいんだよ。友達も収入得られるし、その数パーセントが何もしなくてもキミに入ってくるから」
オレ「はぁ、、、でも、雇えるような仕事やってないですけど」
プロデューサー「だよね。こうして出会ったのも何かの縁だし、特別に仕事を紹介してあげるよ。最初に会費1万円払えば、そのサービスずっと使えるんだよ。」
オレ「、、、はぁ。、、、(はぁぁぁっ?!)」
はい、気づきました~!!ネットワークビジネスじゃねーか!
友達と上下関係を作るのが悪いとはいいませんよ。自分が起業してて、友達をバイトで雇うとかありえる話ですから。
でもね、それって友達が仕事さがしてるって自分を頼ってきたら、の話だと思うんです。
しかも、友達も僕と同じように、誰かを誘わないといけないし、そいつが頑張ってくれないといけないし気軽に始められるものじゃないんですよね。
ネットワークビジネスについて解説してるサイト「MLM・ネットワークビジネスの真実」にこのようにあります。
MLMというビジネスの形態は合法的なものですし、それ自体が悪という訳でもありません。
しかし、有名なMLM企業の名前でインターネット上を検索すれば、消費者とのトラブルや訴訟の例が山ほど出てきます。
詳しくは上記サイトに任せますが違法じゃないけど、
良い印象を持たれてないので友人をなくす可能性が高いんです。
自分の経験上、そうなると100パーセントなくします。
扱う商品の不透明さ
収入の不確実性
自由時間のなさ
友人関係の崩壊可能性
パッと挙げるだけでもこれだけのデメリットがあるため、二つ返事で断りました。
その後もしばらくは映画を観ようだとかホームパーティやるからおいでよ、とそこのグループからは誘われましたが断りました。
そのうち連絡来なくなりましたね。無視最強!
ちなみにそれから10年経ちますが、件のプロデューサーが映画を撮ったという話は聞きません。
あの人に言ってやりたい!
「オレは、まっとうな方法でキャッシュポイント作って、エンタメライフが楽しくてしょうがないぞ!!」
情報を小出しにする人は警戒すべし!
お茶会的な話は、勉強になったし視野の広がるいい機会でしたが
それならそれで終わるべきです。
ネットワークビジネスに勧誘されて以来、情報を小出しにする人は警戒しています。
お互い時間あるのに、また次回なんて言う人は厳重警戒です。
正直、まっとうなネットワークビジネスがどういうものかは知りません。
「ネットワークビジネス 有名人」で検索すると知っている方の名前も出てくるでしょう。
ただね、エンターテイナー(俳優、ミュージシャン、芸人、ダンサーなど)としてこれから成功しようとしている貴方が熱を入れるにはふさわしくないです。
時間を確保するにも、収入を得るにしてももっともっと本業に反映することをしたほうがいいに決まってます。
きっと貴方にふさわしい副業はほかにありますよ。
インターネットを駆使しましょう。
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