役者として売れてやる。
芝居だけで絶対に食っていけるようになってやる。
それまではバイトで辛抱だ。
そんなふうに考えて前向きにフリーターをしているあなたへ。
先立つものは金、だけど時は金なりってことも忘れちゃいけません。
生活費のために働く。これは芝居一本で生活できるようになるまでは避けられない働き方です。
そんな仕事をライスワークと呼びます。
このライスワーク、侮っちゃいけません。
ライスワークとして何を選択していますか?
ライスワークってといって思いつくものに何がありますでしょうか?
役者の場合、エンターテイメント関係の仕事以外でお金を頂いているものがそれに当たるでしょう。
飲食店のバイト、工事現場の警備員、派遣契約によるコールセンター業務、、、
まだまだありそうですが、大体時給労働じゃないでしょうか?
ライスワークは役者の仕事だよ!っていうそこのあなた!
ぜひインタビューさせてください。どうやってそこまでたどり着いたのか、食えない役者の光となってほしいです。
ここで改めてライスワーク以前に、お金を手に入れるための手段について考えてみましょう。
収入の獲得手段は大きく分けて4つ
時給労働
正社員、正職員や派遣社員、契約社員といった方々は、毎月給料日が〇日でそこで決まった給料を受け取ります。
その金額はどうやって決まるのか?就業条件明示書や雇用契約書で交わした時給や月給に基づいています。「これだけの日数(時間数)働いてくれたら、〇〇円ね」というわけです。
仕事の成果が昇給やボーナスに反映することがあるかもしれませんが、基本的に時間をどれくらい捧げたか(使ったか)で決まるので、ひっくるめて時給労働とします。
単価報酬
時間ではなく、業務量で決まるのが単価報酬です。
データファイル1件処理するごとに〇〇円とか、チラシのポスティング1件あたり〇〇円といった条件で報酬の約束をかわしているのが単価報酬にあたります。
ワンステージいくら、というのが多いエンタメ業界の我々からしたら、この単価報酬というのは理解しやすいのではないでしょうか?
単価報酬に関しては、特殊スキル(英語やプログラミング、Webデザインの能力)などを使うものに関しては報酬は桁が違ってきます。
特殊スキルを持ってない人のほうが多いことを考えると、個人的な印象では単価の設定金額が低く、足元見られてる感じがするタイプの報酬形態です。
エキストラと主役じゃ同じ拘束時間でもギャラは桁違いですよね?
それが単価報酬です。
成果報酬
どれだけ時間をかけても、どれだけデータ入力しても、収入発生条件を満たさないと収入として認めないというのが成果報酬です。
アフィリエイトは典型的な例の一つですね。
売りたい商品の記事をいくつ書いても、何時間もかけてホームページを作っても、そこから購入者が発生しないとお支払いしませんよ?というハードモードです。
ノウハウが構築できて短時間かつ小業務量で成果を得られるようになれば収入は爆発します。
不労収入
働かないでも収入が得られるのが不労収入です。
よく金のなる木なんて表現をしますがまさしくそれです。
具体的には、マンション経営などの家賃収入や株式所有による配当金が該当するでしょう。
ただ、ここには落とし穴というか見て見ぬふりをしている点があります。
それは金がなるまで育てないといけないという点です。
マンション経営なら広告を作って告知しないといけないし、配当金目当ての株式なら購入金を用意するのは当然ですが、配当金が得られるタイミングまで待たないといけないという縛りがあります。
時給労働と単価報酬、成果報酬と不労収入はそれぞれ似ているなというのが個人的な所感です。
「これだけ頑張ったんだから、収入は増えるに違いない」という思考タイプは時給労働や単価報酬の仕事が合ってます。
「ニーズに応えることが、報酬につながる」という思考タイプは、成果報酬や不労収入が合っているでしょう。
俳優として大成したいなら、どっちに馴染んでいくべきでしょうか?
適性について簡単に説明しましたが、始める時の条件では望む仕事を始められない場合があります。
ここが何とも悩ましいところですね。
適性の仕事を始められる状態を獲得するまでは、「金のため」と割り切ってスキルに見合ったライスワークに取り組むしかありません。
理想は掲げつつ、現実を受け入れる。これが成功の秘訣です。
今更だけどネットを使うか使わないかで分類
お金を獲得する手段としてインターネット(以下、ネット)を使わない手はありません。
が、世の中にはネットを使わない仕事もまだまだあります。
先に挙げた4つの収入タイプもネットを使うか使わないかで変わってくることがあります。
ズバリそれは収入金額です。
ネットを使う上で特別な資格が必要というわけではありませんが(中には必要なものもあります)、スキルとして身についていないと不利だったり仕事そのものにありつけない場合があります。
簡単な例として、タッチタイピング。1
分当たり何文字正確に入力できるかによって仕事を得られるかどうか分かれ道となる場合があります。
派遣会社への登録ではタイピングテストは必ずと言っていいほどありますね。
タイピング能力を上げるには練習あるのみです。
オンラインでタイピングゲームは検索すれば山ほど出てきます。
暇な時間にずっとタイピングゲームやってたのは懐かしい記憶です。
では、ネットを使わない側には、資格やスキルの判定がないということで劣っているのか?というとそんなことは断じてありません。
健康面やコミュニケーションスキルを問われます。
ネットを使わないということは対面での仕事なわけです。相手が人か物かの違いはありますが。
肉体労働系は病気持ちの人は働きたくても働けないでしょうし、人と話すのが苦痛だという人は接客なんてできないでしょう。
どうでしょうか?働き方にはこんなに選択肢があります。ざっくりですが表にまとめてみました。
私個人の経験による分類です。
色の濃いほうが、仕事として収入獲得難易度は優しいです。
逆に、色の薄いほうが軌道に乗ればという条件付きですが、報酬獲得額は大きいです。
エンターテイナーの仕事は、成果報酬か単価報酬です。
動員1人あたり〇〇円というライブやステージは成果報酬。
テレビドラマや映画の出演は単価報酬。
どこを狙うかはそれぞれの環境次第です。自分の置かれている環境や条件、適性などを考えたうえでライスワークをとらえるのが重要です。
今すぐは望む仕事に就けずとも、理想をずっと描き続けましょう。
まとめ
今回は、まだ役者一本だけじゃ食っていけない人のためにライスワークについて紹介してみました。
本業一本だけで食っていけるのはとても誇らしいし、好きな芝居のことばかり考えていられるのでとてもありがたいことです。
でもね、新型コロナの感染拡大を受けて思うわけです。
エンターテイメントは、安心、安全、安定が担保されていてこそできる幸せの証なんだなと。
安心安全安定が脅かされた時には、エンターテイメントは一気に縮こまります。
トップクラスや、メジャーな俳優の方々は仕事があるかもしれませんが、そこを目指している最中の発展途上の方々はどんどんと仕事が減っています。
このまま外出自粛から外出禁止になったらトップクラスの方々だって、うかうかしてられないかもしれません。
外出するしないに左右されない、人と会う会わないに左右されない、そういう仕事を持っておいたほうがいいと思いませんか?
オレは、ライスワークとしてインターネットを活用する仕事を断然お勧めします。
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