新年度が目前に迫ってきましたね。
俳優として、ミュージシャンとして、芸人として芸能界(エンターテイメント業界)を本格的に目指す決意をする方も多いことでしょう。
貴方もその一人でしょうか?
エンタメ業界での就職活動にあたるものと言えば、事務所探しでしょうか?
フリーランスで活動するのも自由度が高く何でもできますが、
メジャーシーンで早く活躍したいなら、ちゃんとした事務所、プロダクションと契約したほうがいいです。
いかがわしい事務所は避けるべきですが、フリーランスで活動中の自分が言えるのは
チャンスがあれば事務所と契約したほうが良いということです。
今回は、ちゃんとした事務所、プロダクション(以下、事務所)と契約したほうが良い理由を僕の経験からお伝えします。
映画やTVドラマなどの大型案件に挑戦できるチャンスが増える
芸能界を志すきっかけは人それぞれでしょうが、多くの方は一つに全国上映の映画やゴールデンタイムのドラマに出てるトップ俳優さんに憧れて、自分もそうなりたいと思ったのがきっかけではないでしょうか?
全国上映の映画やゴールデンタイムのドラマのキャスト募集はほぼ事務所にしか情報は回ってきません。
まれに例外はあります。プロデューサーとご飯食べに行くくらい仲がいいとかなら直接連絡がくるということもあります。
でもそういう例外を抜かすとフリーで活動していては、大きなオーディション情報すら回ってきません。
事務所からスカウトが来るくらい有名になれば話は変わってきますが、これって不公平でしょうか?
キャスト側からするとチャンスくらいくれよ、と思うかもしれませんが
制作側の事情を考えると納得がいきます。
制作費は減少傾向にある一方で、制作期間はどんどん短くなっています。
それなのに、フリーの俳優さえも対象にしてオーディションをするというのはどうでしょう?時間も費用もかかります。
いくら誰の手垢もついていない金の卵を見つけたくても、そこまでやってられないわけなんですよ。
事務所にキャスト募集をかければ、時間も費用も大幅に削減できます。
しかも、事務所は期待にこたえる俳優をこれまで何人も現場に送り込んでいる訳ですよ。
そんな事務所が推す俳優なら安心できるというのは制作サイドからすれば至極当然じゃないでしょうか?
一言でいうなら事務所は信用度が高いわけです。
事務所の実績というフィルターを通して、俳優個人の人間力を見るのが制作チーム。
テストに出るよ!?
ギャランティに対しての不安がなくなる
事務所に所属するメリットとして、出演料をちゃんと受け取ることができます。
何を当り前のことを?と思うかもしれませんがどこにだって例外は存在します。
大手の制作会社であれば、フリーでもギャランティーはちゃんと払ってくれます。
ですが、フリーの場合、なかなか大手の制作会社と仕事ができるかというとそうではありません。
フリーだと、出演する機会が少ないから「今度○○に出してあげるからさ」とギャラの支払いをうやむやにされたり、そもそもギャラ提示をせずに話を進めてくる方がいます。
そういうプロデューサーはだいたい胡散臭いです。笑
事務所所属であれば、経理がしっかりやってくれます。
事務所も慈善団体ではないので請求してくれるし、仕事の内容とギャラが見合わなければ依頼を断ることもしてくれます。
胡散臭い人相手にもちゃんとやってくれます。
フリーだとそれらを自分個人でやらなきゃいけない。
やるのも億劫だし、それによって扱いづらいキャストだなって認識されるのもイヤですよね。
胡散臭い人とは疎遠になれるからいいかもしれませんが。
事務所は矢面に立ってくれるイージスの盾です。心強いったらありゃしないですよ。
自分を営業してくれるマネージャーがつく
事務所と契約すれば、マネージャーがつきます。
マネージャーと俳優、1対1の事務所もあれば、1対多のところもあります。
どっちにしても、自分のことを考えてくれる人数が倍になります。
分業できるんですよね。
フリーの俳優は営業する、オーディション情報を集めるも自分でやらなきゃいけないところをマネージャーがやってくれます。
時間に余裕ができるので、勝負の日が来るまで演技レッスンに通うとか、バイトで生活費を貯めておくとか、今まで手の届かなかったところへの濃ーい営業ができるなどやれることが増えるわけです。
マネージャーがいる強みはまだあります。
映画業界や社会経験が浅い場合、マネージャーに礼儀を教えてもらうこともできるでしょう。
礼儀だけでなく現場での振る舞い方やオーディション対策も教えてもらえるかもしれません。
一人では届かなかったことに手が届くようになるのはマネージャー様様です。
もちろん、マネージャーという肩書きの人全てが上のように応えてくれるわけではないです。
が、営業力が上がるのは間違いないです。
事務所に所属することで具体的なライバルが分かる
事務所に入れば、仲間と書いてライバルと読む!そんな友人ができます。
良いところはどんどん盗み、悪いところは反面教師として参考にさせてもらう。
フリーではなかなかできないのではないでしょうか?
年も雰囲気も近ければ、同じ事務所所属でもオーディションでぶつかり合うこともあります。
1回や2回じゃありませんよ。
ライバルに役を取られ続ける時期もあります。
それでも腐ることなく、研鑽をつんでいけるか人間力を高める絶好のチャンスです。
事務所に所属するメリット4つは裏返ることもある
事務所と契約したほうがいい理由について、簡単に説明しました。
・大型案件へ挑戦するチャンス
・ギャランティの保証
・マネージャーという分身
・ライバルという鏡
どれもフリーでは得られないメリットです。
2020年3月25日現在、フリーで活動していますが、事務所に所属することのありがたみを痛感します。
それでもなんとかやっていられるのは、事務所に所属していた経験があるからですね。
もちろん、良い事務所、素晴らしいプロダクションがあればお話をさせていただきたいです。
各プロダクションのマネージャー様、ご連絡お待ちしてます。
→お問い合わせ
事務所に所属するアドバンテージばかり書いてきましたが、メリット4つが大きすぎて人間力が衰えるリスクもあります。
自分が頑張らなくてもマネージャーが仕事取ってきてくれるわとダラけてしまう。
ライバルのはずがお互いなかなかオーディション受からないねって傷のなめ合いをしてしまう。
などなど。
こういうタイプの人間は、いかがわしい事務所につかまる可能性が高いです。
昔の自分がそうでした。笑
こんな風になるくらいならフリーでハングリー精神丸出しで行動したほうがいいです。
事務所どうしようかなと悩んでるアナタの参考になれば幸いです。
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